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2008年11月

創立記念日

11月26日

今日は51回目の創立記念日。

子ども、職員全員が食堂に集まっての会食をした。ユニット制になってからは、全員が集まって食事をするのは行事の時ぐらいだ。

創立記念日に私は昔の養徳園の生活について話をすることにしている。今日は昔のおやつを再現して見せた。脱脂粉乳に砂糖をまぶしたものが新聞紙にもられ配られた。それをなめるていた。だからみんな口の周りが真っ白になっていた。

子どもに試食させたが不評だった。私にはなつかしい味だったが。

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安全委員会

11月25日

全養大会で高知に行ってきた。

二日目、分科会「子どもの権利を擁護する施設管理のあり方」に参加。参加人数が120名でもっとも多い分科会だった。東京都が行った「児童の暴力問題に関する調査」の報告、そして児童の暴力への対処として今話題の「安全委員会」の報告があるということで多くの人が集まった。

児童の暴力問題については、関係者の間では深刻な問題として認識されていたが、今回の調査で初めてその実態が明らかにされた。予想以上の多さに驚愕する。それも最も人的に恵まれている東京での話で、他県ではそれ以上なのだろうと容易に想像できる。

こうした暴力問題への一つの対処方法として広まりつつあるのが「安全委員会」方式だ。これは外部の識者を含めた安全委員会が、毎月子どもから暴力についての聞き取りを行い、深刻な場合、加害者に対して「①厳重注意、②居室移動、③一時保護、④退所(措置変更)」の4つの段階を用いて指導していくというもの。もちろん問題の多い子を退所させるためにあるのではなく、施設から暴力をなくすことを目的としている。だから加害者に対しても必要な指導をしっかり行う。それなりに効果があるようで、安全委員会方式を取り入れたことで改善が見られたという。

施設内暴力に外部の人を含めて対処していくこと自体はいいと思うのだが、退所を含めた4つの段階がどうも解せない。施設から暴力をなくすことに徹して厳密に運用されるのならまだいいが、厄介な子どもを恣意的に退所させるために利用されかねないからだ。苦情解決のしくみだけでも十分だと思うのだが。

それよりも、月に1回外部の人が聞き取りをしないと子どもの暴力を把握できないとすれば、そのことのほうが問題だと思うのだ。子どもとしっかり向き合っていれば、子どもに今どんなことが起こっているのかぐらいわかるものだが。

安易に外部に頼って施設の問題を解決しようとすれば、子どもとワーカーとの信頼関係が揺らぎかねない。

百歩譲って安全委員会方式の導入を認めるとすれば、子どもの暴力が蔓延しそれが施設の文化として根付いてしまっいる場合において、そうした状況をつくりだした原因と責任の所在を明らかにした上で、期限を切って活用することだ。

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普恵園問題extra

11月18日

いばらく記事を書けなかった。

土日もなく休めない一週間だった。県の指導検査、里親大会、スクーリング講師。ついでに右手薬指の爪をぶっちめて激痛を味わった。今年初めての通院をした。明日からは全養大会で高知に出張。今日書かないと、またしばらく空いてしまうので・・・

この一週間普恵園問題の根深さを改めて実感した。星の家が行政や業界と溝があったことは何度も書いたが、その要因を一言でいえば、星さんが普恵園の職員であったということだ。星の家は11年を経て随分認知されるようになったが、今でも「星さんを認めない」という人が行政にも業界にも存在するのが現実だ。

先日もある人と激論を交わしたのだが、かつての普恵園はネグレクト状態だったという。例としてその人があげたのが「子どもがシンナーを吸っていても放っておいた」「寝具や下着については自分のも他人のも区別がつかな状況だった」ということだ。ついでに普恵園問題についても「放任状況をつくりながら新しい経営者の運営に異を唱える資格があるのか」と、組合の幹部を批判する。

私には、外部の人が施設職員の責任を問うこと自体に違和感が感じられるのだが・・・。外部の人から責任を問われるのは理事長であり施設長なのでは。そして理事長や施設長から責任を問われるのがその職員だと思うのだが。

実は普恵園問題については同じような議論が何年も前から行われているが埒があかない。

星の家での星さんの入居者へのかかわりは距離の取り方が絶妙でまさに職人業である。いつまでもつながりを切らさないという姿勢もいい。そうした星さんのかかわりは、全国の自立援助ホームの中でも高く評価されている。にもかかわらず、かつての普恵園が引き合いに出されて、今の星さんが認められないのは残念でならない。

私は星さんが勤務していた頃の普恵園のことはわからない。星さんから聞いたことがあるのは「幼児が50人もいてまともな養育ができる状況ではなかった」ということぐらいだ。当時の状況が本当にネグレクトであったのか、そうであったとしたらその要因は何であったのか、探ってみるのも無駄ではないであろう。

※当時の施設長が去って運営を引き継いだ内藤さん(故人)も放任状態については指摘していた。その内藤さんの施設運営が独善的だということで、古くからいる職員が中心となって労働組合が結成されたのが普恵園問題の起こりである。

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星の家TV放映

11月11日

今日は県の指導検査。無事終了。

夜は支える会の事務局会議で星の家に。8時から星の家を扱ったNHK教育TVの「福祉ネットワーク - シリーズ 傷ついた子どもを支える 第2回 自立への長い道のり -」をみんなで鑑賞した。

さすがNHKというのが率直な感想。星の家ひいては自立援助ホームの実情をたんたんとそしてわかりやすく伝えていた。西沢哲さんのコメントもよかった。これまで星の家を扱った番組がいくつかあったが、星さんや入居者個人に焦点が当てられすぎ、自立援助ホームのことが十分伝わってこなかったが、今回の番組は、個人に焦点を当てつつも自立援助ホームについてしっかり伝えていた。「より自立が困難な子ども達を、社会的サポートが薄い自立援助ホームが支えている」と。

11年間いろいろな逆境に遭遇しながらも星の家を運営してきた立場から言えば、「とうとうNHK教育にまで登場したか」と、ちょっと誇らしい気分だった。

見逃した方へ。再放送は11月18日午後1時20分からです。

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ケアの継続性

11月8日

子どもに今起こっている問題を考えるとき、生まれてから今日までどんな人生を歩んできたのかひとつの物語としてとらえることが大切だ。その意味でもケアの継続性は施設養護の重要な要素だ。

現在養徳園には他の児童養護施設に入所していた子が9名いる。これらの子の養徳園に来る前の状況については書面で知るだけだ。

かつて、ある子について前に入所していた施設に対してケースカンファレンスを呼びかけたら拒否されたことがあった。理由を聞いたら「先入観をもたずにまっさらな状態でケアをしてほしい」と言われた。一理あるかもしれないが、少なくとも養育のプロの言葉ではない。

実はこんなところに本県の施設養護が抱える問題の本質があるのだ。

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人生と向き合う

11月7日

昨日、権利侵害に関する調査で筑波愛児園にいってきた。問題発生から6年を経て、運営改善の取り組みも順調に進み、今は移転改築に向けて準備段階に入っていた。

施設長が、権利侵害があった当時の入所児(今は退所者)のケアを行わなければならないと言っていた。重要なことである。

問題行動の沈静化という目先のことに囚われてしまうと、指導の枠を超える子は出してしまおうというベクトルが働く。これで問題行動が沈静化したとしてもいずれ問題はおこってくる。子どもから見れば「しっかり向き合ってくれない施設」と映ってしまい、地に足のついた生活が送れないのだ。

施設の養育能力を超える子を措置変更することは仕方がないが、その子のその後の人生ともしっかり向き合わなければならない。こうした施設の姿勢を現に入所している子が見ることが大切だ。そうすることで安心して施設生活が送れるのだ。

「子どもの人生と向き合う」のは児相も一緒だ。子どもの措置先を決めるだけでいっぱいだとしたら、子どもの人生と向き合おうとする施設の職員にはやりきれない思いだけが残ってしまう。

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氏家養護園OB・OG及び関係者の皆様へ

11月5日

養徳園のホームページのメールアドレス及びこのブログに氏家養護園に関する問い合わせが度々あります。この場を借りてお答えします。

氏家養護園は、平成19年4月1日をもって、さくら市から社会福祉法人養徳園に運営が移管されました。職員は、引継ぎのために君島昌彦さんが1年に限って残りましたが、他の職員は市に戻りました。残った君島さんもこの3月末をもって市に戻りました。ですので、現在勤務している職員はすべて当法人の職員となっています。。

移管前に勤務していた職員の現状については私共としては把握していませんので、直接市役所に問い合わせていただくしかありません。また、入所していた子どもの情報についても個人情報ですのでお教えするわけにはいきません。

なお、児童養護施設は「退所した者に対する相談その他自立のための援助を行う」こともひとつの目的としていますので、金銭及び身元保証などを除けば、できる限りのことはしたいと思っています。またOB・OGの方の訪問を歓迎しています。

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星の家まつり

11月3日

昨日は11回目の星の家まつり。晴天の下、盛況のうちに終わった。

昨年は10周年で過去最高の売り上げを記録した。今年はその反動で落ち込みが心配されたが杞憂に終わった。昨年以上とまではいかなかったが、ほぼ同様の売り上げだった。

星の家を支援する輪が確固たるものになっていることを感じる。星さんもいっていたが、全国50の自立援助ホームのなかで最も多くの支援者をもっているホームであろう。

養徳園も初めて施設として協力した。マドレーヌをつくって子どもたちが販売した。16,000円の売り上げがあった。職員からの寄付を含めて20000円を星の家に寄付した。

現在卒園児の入居者がいることが協力の動因だったが、やはり児童養護施設と自立援助ホームは、社会的養護の最前線として協力関係を築いていかなければならない。

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