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ケアワーカーを育てる2

11月12日

「子ども虐待をなくそう!県民のつどい」で『隣る人』を観た。
菅原哲男先生が「血より濃い水になる」と言っていた。家族を超えた家族を目指す先生には敬服するばかりである。
児童養護関係者は、何を感じるかはさておき、観ておかなければならない映画である。社会的養護の本質に迫ると同時に、どうあるべきなのかを考えさせられた。
さて、子育ての基本に「ほめて育てる」というのがある。問題行動に注目して叱ってばかりいたら、委縮してしまい、よいところまでみえなくなってしまう。だからよいところに注目してほめて、そこを伸ばしていけば問題も見えなくなっていくというもの。行動療法的アプローチの基本である。いずれにせよ表出される行動に注目することには変わりはない。それが教育なのかもしれない。
表出される問題が多すぎてほめるところがほとんどない子について、「ほめて育てよ」といっても、叱らずにおれないというのが現実であろう。また、「ほめるところがない子にはがんばりをほめよ」ともいう。でもがんばれない子がいるのも現実だ。
我々は行動に着目し教育的に関わろうと思いすぎているのかもしれない。「できる、できない」、「がんばる、がんばれない」という見える行動で子どもを評価し、「なぜできない」「なぜがんばれない」という観点から子どもを理解しようとする。
養育は共に居ることを基本とする。共に居て生活の援助をすることは当然として、共に楽しみ共に笑う、共に悲しみ共に泣く、ことを大切にしたい。
子どもが欲しているのは、人生を共に歩んでくれる人。そこには心地の良いことばかりがあるわけではない。罵倒し合って気まずい関係が何日も続くこともある。それでも共に笑い共に泣き、共に生活を作っていくプロセスこそが大切だ。
心地よい関係ばかりを求めるがゆえに、希薄な人間関係に慣れてしまっている人が増えている。どろどろした感情のぶつかりあいの先に、血よりも濃い水ができる。

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