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やっぱり続く

12月31日

現行の子育て支援施策の問題


表 さまざまな子育て支援とその特徴

地域子育て支援拠点事業  乳幼児対象、昼間

一時預かり事業      乳幼児対象、昼間、事前申請、費用負担

ショートステイ・トワイライトステイ 事前申請、費用負担

ファミリーサポートセンター    事前調整、援助の受け手>援助の提供、費用負担

放課後児童健全育成事業(学童保育)夜間×、事前申請、審査、費用負担

こんにちは赤ちゃん事業

養育支援訪問事業


 上の表は市町村で実施されている子育て支援施策とその特徴を示したものである。それぞれの施策についての説明は省略するが、多くは乳幼児を対象にしたもので、学齢に達した子どもが利用できるのは、ショートステイ・トワイライトステイ、そして学童保育ぐらいである。
ショートステイ・トワイライトステイは、親の入院や仕事の都合で子どもの養育が困難になった際に、短期間(1週間以内)あるいは夜間、近隣の児童養護施設や乳児院で子どもを預かる事業であるが、児童養護施設や乳児院はどこにでもあるわけではないから、実施できる市町村は限られる。

いずれにしてもこうした子育て支援施策は、本来地域や親戚があたりまえにもっていた子育て機能を細分化したものに過ぎない。しかし、地域や親戚のように機動性を持って柔軟に対応できるわけではない。「助けて」の声にすぐに応えることができないのである。子育ての孤立のところで示した例1、例2は、誰かがちょっと子どもを預かるという支援があれば施設に保護されることはなかった。現行の子育て支援施策は、社会的孤立の状態にある家庭で突発的に起こる問題には無力なのである。

ファミリーホーム「はなの家」、子どもの居場所「月の家」が目指すもの

青少年の自立を支える会が自立援助ホーム星の家を設立して17年が経った。その間、我々に見えてきたことは普通の家庭の養育が壊れていっているという現実である。不適切な養育環境にありながら社会的養護の網からも零れ落ちてしまっている子どもがたくさんいるという現実であった。

そんななか、平成26年、青少年の自立を支える会は宇都宮市内にファミリーホーム「はなの家」、子どもの居場所「月の家」を立ち上げた。

 

ファミリーホームは里親や児童養護施設で養育実績のある人が、自宅で5~6人の子どもを養育する事業である。子どもの居場所はネグレクト環境にある小中学生に対して放課後食事や入浴等の生活援助を行う場である。ファミリーホームが養育の代替なら、子どもの居場所は養育の補完である。これらは社会的養護が担う部分ではあるが、これを市町村レベルで、理想をいえば中学校区レベルで行うことの必要性を感じている。その支援のスタンスは、端的にいえば「おせっかいな親戚(となり)のおばさん」である。ときには子どもを宿泊させ、ときには夕食を食べさせ、ときには「なってない」と説教する、親と一緒に子育てしていく、そんな存在でありたいと思う。

つづく

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コメント

はじめまして。月の家に行くようになってから、自分から歯磨きをしたり、公園に行って体を動かして遊ぼうとしたり、月の家に行きたいから早く就寝して健やかな生活を送ろうとしたり、スタッフさんや星さん夫婦のおかげでゆっくりゆっくりですが愛情深く成長しています。
子供時代の幸せな思い出になって、月の家や星の家のボランティアが出来る自立した社会人になってくれたらいいなと思っています。

投稿: 白猫 | 2017年1月31日 (火) 11時38分

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